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医療経営

収入は増えたが、利益は増えない(2)”歯科機材の購入”

前回のコラム[収入は増えたが、利益は増えない(1)”チェアの増設”]の続きです。利益が増えない理由は一つと述べました。投資費用、経費に見合う収入が上がらないからです。今回は「歯科器材の購入」をテーマに解説します。

ケース2.歯科用CTを購入して収入は増えたが利益が増えない。

CT1台購入・2400万円(工事費込)
1年間の償却費・400万円(償却年数は6年)
年間必要経費・400万円

結論から申し上げますと、このケースの場合、一か月に41万円の収入を増やすと利益は増えます。以下の表は、CTを購入すれば分析しなければならない経営の数値です。計算式も解説しています。

収入(年間)
(年間)CT利用人数
120人
(年間)CT利用人数
240人
必要経費 400万円 487万円 480万円 480万円
計算式 400万円 ÷ 0.82(*1)= 487万円 480万円 ÷120人= 4万円(一人当たり) 480万円 ÷240人= 2万円(一人当たり)

(*1)歯科医院の粗利益率

計算式の解説

まず、年間必要収入を算出します。この場合、年間必要経費を粗利益率で割り戻します。(前回のコラムと同じ計算式です。)
次に年間のCT利用人数120人として計算します。1年間でCTを利用すると思われる患者数を120で計算すると、一人あたりの値上げ必要額は4万円となります。
そして、年間のCT利用人数240人として計算します。1年間でCTを利用すると思われる患者数を240人で計算すると、一人あたりの値上げ必要額は2万円となります。

必要な1人当たりの値上げは、CT利用人数で変わる

上記のケースの場合、投資額を回収する年間必要収入を達成するには、月間40万円が必要になりますが、月間のCT利用人数が多くなればなるほど、一人あたりの必要値上げ額が下がることになります。

いかがでしょうか?上記の分析から、一か月のCT利用人数をしっかりと確認し、月利用人数が20人を超えることができれば、一人当たり2万円の値上げでも投資コストに見合う収入を確保することができます。購入の前には、このシミュレーションは必ず行ってください。

ちなみに、400万円のマイクロスコープでは以下の通りになります。是非、ご参考にして下さい。

ケース3.歯科用マイクロスコープを購入して収入は増えたが利益が増えない。

マイクロスコープ1台購入・400万円(工事費込)
1年間の償却費・50万円(償却年数は8年)
年間必要経費・50万円

このケースの場合は、一か月に5万円の収入を増やすと利益は増えます。上記の計算式を利用しています。

収入(年間) (年間)マイクロスコープ利用人数
30人
(年間)マイクロスコープ利用人数
60人
必要経費 50万円 60万円 60万円 60万円
計算式 50万円 ÷ 0.82(*1)= 60万円 60万円 ÷30人= 2万円(一人当たり) 60万円 ÷60人= 1万円(一人当たり)

(*1)歯科医院の粗利益率

計算式の解説

1.まず、年間必要収入を算出します。この場合、年間必要経費を粗利益率で割り戻します。(前回のコラムと同じ計算式です。)

2.次に年間のマイクロスコープ利用人数30人として計算します。1年間でマイクロスコープを利用すると思われる患者数を30人で計算すると、一人あたりの値上げ必要額は2万円となります。

3.そして、年間のマイクロスコープ利用人数60人として計算します。1年間でマイクロスコープを利用すると思われる患者数を60人で計算すると、一人あたりの値上げ必要額は1万円となります。

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