社員コラム
COLUMN

医療経営

医院における経営理念

これから3回にわたって、「医院の経営理念」を取り上げます。経営理念の

第1回 作り方
第2回 見せ方
第3回 使い方

を紹介しますのでみなさまのお役に立てていただければと思います。その前に今回はそもそも経営理念とは何か?を簡単にふれてみます。

では質問です。
みなさんの医院は経営理念をお持ちでしょうか?

■「経営理念とは何か?」の前に…..医院経営を取り巻く環境は競合化の一途をたどっています。主たる原因は新規開業の増加です。

昨今、「歯科医院がワーキングプア」という言葉を耳にするようになり、「コンビニよりも多い」と報道されています。WHOが発表している人口1,000人あたりの歯科医の数は0.71(2002年)です(参照: Dentists (density per 1000 population))。また厚生労働省が発表した2006年概況によれば0.76です(参照: 医師・歯科医師・薬剤師調査の概況)。

0.71から0.76に増加した一方、歯科医療費は抑制されています。「新規開業の増加」と「歯科医療費の抑制」、二つの要素が歯科医院の経営環境へ襲いかかっているわけです。

歯科も医科も特定の業種をのぞいて保険点数の増額は今後も見込めません。開業医の先生方にとって厳しさは増していく一方です。

■KFS(=key factors for success)は「「差別化(個別化)」このような環境を勝ち抜くKFS(key factors for success:成功要因)は「差別化(個別化)」です。ただし差別化は手段です。目的ではありません。差別化は道具です。その道具を扱うのは人財(材)です。そして、人財(材)の行動と判断の根幹にあるのが経営理念です。

経営理念とは医院の

責任
目的
使命
経営姿勢
などを明記したもので、医院の存在意義を表現しています。最近ではザ・リッツ・カールトンのクレド(信条)が有名です。サービス業のモデルケースとして書籍や雑誌でたびたび取り上げられています。

経営理念の例を下記に二つ挙げます。

(今や日本を代表する企業となった)トヨタ自動車の経営理念
1.内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす

2.各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する

3.クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む

4.様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する

5.労使相互信頼・責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる
グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長をめざす

6.開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現する

(近代的な病院経営の代表格となっている)亀田総合病院の使命
我々は、すべての人々の幸福に貢献するために、愛の心を持って、つねに最高水準の医療を提供し続けることを使命とする

冒頭の質問、「みなさんの医院は経営理念をお持ちでしょうか?」を尋ねられたとしたらいかがでしょうか。

ますます厳しくなる医院の経営環境を勝ち抜くために、急がば回れを込めて「経営理念」をいま一度見つめなおしてみませんか?

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