社員コラム
COLUMN

事業承継

あなたの相続、争族になりませんか?(2)

■争族ってホントに起こるの?
相続対策に必要な”ヒト・モノ・カネ”

前回のコラムで意外と相続税のかかる人が少ないことはご理解いただけましたか?しかし、相続に関する争いは年々増えているのです。では、なぜ増えるのでしょうか?今回は”ヒト”に焦点を当ててお話したいと思います。

相続に関して問題となってくるのは、税金の問題だけではありません。そもそも相続というのは、被相続人(亡くなられた方)の財産等を配偶者や子供、孫が引継ぐことです。

相続人(引継ぐ人)が一人の場合には、争いになることはありませんが、相続人(引継ぐ人)が複数いた場合には、人と人が財産を分ける話をするわけですから、「相続」が「争族」になる可能性が大いにあります。仮に、複数の相続人がいても問題なく分割が決まるのであればいいのですが、なにが原因でどんな問題が発生するかは誰にもわかりません。

例えば、以下のようなことから争族になる可能性があります。

相続人の誰かが、被相続人のお世話をされていた場合
その人が「他の相続人より親孝行したので、遺産をほとんどもらえる」と思っている。
相続人の誰かが、被相続人の事業を継いでいるけれど被相続人が株主のままである場合
その人が「相続のときに会社の株式は全部もらえる」と思っている。
相続人となりえる人達と最近連絡をとっていない場合
そのうちの誰かが「実はお金に困っていて遺産をあてにしている」という場合

これらは一例ですが、思ってもいないことで争族へと発展します。そして多くの争族は、長年に渡って兄弟間、親子間にしこりを残してしまいます。

参考にですが、司法統計のデータによれば、裁判所に持ち込まれた遺産分割事件の件数は、平成12年では、8,889件。それが年々増え、平成18年では、ついに1万件を超えました。その後、平成19年では、9,800件と少し減りましたが、約5年で900件も増えているのです。

裁判所に持ち込まれる事例というのは、当事者同士では解決できなくなってから相談されることが多いため、実際に遺産分割でもめている件数はこの何倍もあると思われます。

遺産分割で争われた方には、相続税のかからない人や、まさか相続で争いになるとは思わなかったという人もいらっしゃるのです。少しの思い違いが大きなトラブルに発展しているのです。

こういった争いを避けるための対策のひとつが「遺言」です。事業承継コンサルティングサービスの「遺言」をご覧ください。

相続対策に必要なものは”ヒト・モノ・カネ”です。そのうち、今回は”ヒト”に焦点をあてました。たとえ相続税(=”カネ”)がかからなかったとしても、ヒトの問題、人間関係から争いになるということがありえるのです。

さて、次回で最後になりますが、次回は”モノ”、争族になりやすい財産の型についてお話したいと思います。

平成21年06月03日 担当:中村 和弘

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