2011.4. 5
前回のコラム[収入は増えたが、利益は増えない(2)"機材の購入"]の続きです。利益が増えない理由は一つと述べました。投資費用、経費に見合う収入が上がらないからです。今回は「収入は増えたが、利益は増えないシリーズ」の最後となる3つ目「勤務医、衛生士の採用」をテーマに解説します。
結論から申し上げますと、このケースの場合、一か月に80万円の収入を増やすと利益は増えます。以下の表は、勤務医を採用すれば分析しなければならない経営の数値です。計算式も解説しています。
| 収入(年間) | 診療回数(年間) | 診療回数(月間) | |
|---|---|---|---|
| 必要経費 770万円 | 939万円 | 1878万円 | 156万円 |
| 計算式 | 770万円 ÷ 0.82(*1)= 939万円 | 939万円 ÷5,000円= 1878回 | 1878回 ÷12ヶ月= 156.5回 |
上記のケースの場合、人件費を回収する年間必要収入を達成するには、月間156回診療しなければなりません。さらに1日あたりの診療回数を計算します。
いかがでしょうか?上記の分析から、、1日に7人のアポイントを増やすと人件費コストをまかなえます。1日に8人のアポントを増やせば利益は増えます。勤務医の採用前には、このシミュレーションは必ず行ってください。チェアの空き時間利用やアポイント帳の列を増やすなどの対応も必要になります。
ちなみに、衛生士の採用では以下の通りになります。是非、ご参考にして下さい。
結論から申し上げますと、このケースの場合、一か月に40万円の収入を増やすと利益は増えます。以下の表は、衛生士を採用すれば分析しなければならない経営の数値です。計算式も解説しています。
| 収入(年間) | 診療回数(年間) | 診療回数(月間) | |
|---|---|---|---|
| 必要経費 385万円 | 385万円 | 940回 | 78.3回 |
| 計算式 | 385万円 ÷ 0.82(*1)= 470万円 | 470万円 ÷5,000円= 940回 | 940回 ÷12ヶ月= 78.3回 |
上記のケースの場合、人件費を回収する年間必要収入を達成するには、月間78.3回診療しなければなりません。さらに1日あたりの診療回数を計算します。
いかがでしょうか?上記の分析から、、1日に3.6人のアポイントを増やすと人件費コストをまかなえます。1日に4人のアポントを増やせば利益は増えます。衛生士の採用前には、このシミュレーションは必ず行ってください。勤務医の採用と同様に、チェアの空き時間利用やアポイント帳の列を増やすなどの対応も必要になります。
スタッフを採用し、利益を上げる目安をご理解いただけたでしょうか。医院の戦略を立て、計画的に人員体制を整えることによって、医院の利益を最大化し、長期的な安定経営を目指してください。
夢歯科セミナーの第二部歯科会計では、上記のような分析を体験していただけます。仮想の数値ではなく、院長先生ご自身の経営を分析していただくので、理解がより深まります。ご検討ください。
平成23年04月05日 担当: 竹田元治